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綿本ヨーガスタジオ提供 YOGA.jp - ヨガ・瞑想を知るホームページ

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哲学と解剖学を結ぶもの

 

暮らしの中のヨガ哲学

メリークリスマス!

今年も残すところあと僅かですね。 皆さま、どんな年末をお過ごしでしょうか。

今年を改めて振り返ってみますと、リストラティブヨーガの世界的権威であるJudith氏のトレーニングに始まり、沖縄リトリート、名古屋、大阪、東京、札幌、福岡の全国ツアー、そして私にとって初となる200時間の合宿トレーニング、その前期後期の合間のヨガフェスタ。本当に色々なことがあり過ぎて、満腹中枢が刺激され続けている毎日ですが、そんな中でも印象的なのが、日本語訳を監修しました解剖学のニ著作です。特に書籍の方は、英文を徹底的に読み砕き、ツアーの飛行機の中でも校正を行い、自分の著作と同じくらいの思い入れができました。

今月は、そのもう一作であるPaul Grilley氏(いま来日中ですね)の解剖学DVDがリリースされ、ほっと一安心しているところですが、そのリリースにちなんで、今回は哲学と解剖学の関係に迫っていきたいと思います。


哲学と解剖学の関係?


一見、まったく関係なさそうに思えるこの二つの学問も、ヨーガでは強烈に密接な関わりを持っていると私は思っています。

とりわけ二著作の翻訳監修を通して、私の中での解剖学の知識がさらに深まり、このため、まだ見ぬ我が身体内部の構造をより具体的に実感することができるようになりました。どの動きの時にどの筋肉のどの方向に走っている繊維を収縮させ、そしてどの繊維は弛緩させておくべきか。


確かにそれまでも筋肉がどこからどこについていて、どの動きの時に作用するのかという機能や名称についての知識はありましたが、自分自身で理解するレベルと、世にリリースされるものとして責任を負うレベルとでは、やはり責任の重さが違います。とりわけ難解な英文を、どう表現すれば理解しやすくなるかを追求すると、完全な理解が必要になりますので、徹底的に探求していく中で、自分の身体内部の状態もより的確に、そして繊細に把握することができるようになったように思います。


そして、このフィジカル面での繊細な理解や実感が、「身体を使った心の調整」をより深く行うことに直結していくわけです。


「Yogaで始める瞑想入門」でまとめましたように、身体をどう使えば心をどう制御できるのか、という問題については常々研究を深めてきたのですが、それがさらに具体的に、筋肉の繊維というレベルで体感できるようになったのです。もちろんパーフェクトからは程遠いものがありますが。。。


具体的には、「単に骨盤を安定させる」というレベルから、どの筋肉を使えば骨盤を安定させることができ、またどの筋肉を緊張させすぎると、それが背骨の伸びを妨げてしまうか、などというレベルに深められたように思います。

とは言え、実際に自分の身体で検証してみると、やはり他人様の著作物とは異なる見解を持つことも少なくはなく、今後はそれらを整理していかねばと思っています。


それはさておき、そのとても繊細なフィジカルの話しを、メンタルの話しに結び付けてくれるのが「チャクラ」です。

チャクラはよく「心と身体を結ぶポイント」という説明のされ方をしますが、まさにそういうことです。東洋思想の本質から言えば、結ぶも何も、本来ひとつのものなので、結びようも離れようもないわけなのですが、そういう深いレベルで言いますと「チャクラとは、心と身体の結びつきをより深く実感しやすいポイント」というように言い換えることも必要かなと思っています。


いずれにしても、身体の中に無数に点在するチャクラと呼ばれるポイントを、どう調整すれば心がどう変化するのか、という対応表といいますか、心身の仕様書とも言えるものを説いているのがチャクラ理論で、この理論によって、解剖学は一気に哲学へと落とし込まれていくわけです。


身体内部のどの筋肉をどう制御すれば、心はどう変化するのか。


まずは解剖学的な知識によって、頭で身体の内部構造を理解する。

そして哲学的な知識によって、どういう心の状態が「生きる」ということの質を高めてくれるのかを頭で理解する。


この頭で理解する段階でとどまっていると、解剖学も哲学も共に宝石の原石のように何の役にも立たない状態でとどまってしまいます。


この知識をヨーガなどの練習によって身体の実感へと結び付け、それらを繊細にコントロールし、心の状態を理想とする目標に向かってチューニングしていく。これを毎日、できれば朝などという細かいことはさておき、ひたすら毎日繰り返すことで、ヨーガの哲学が目指す境地へ近づくことができる。

そのためのツールとして、身体構造を理解するということは、とても大切なことだと痛感する今日この頃。言い換えれば、この実践によって、哲学と解剖学が切っても切り離せない、濃密な関係へと深まっていくのです。


この理論の詳細を整理してお伝えできる日はいつ来るのでしょうか。。。


その前にまず休みが欲しいなどと相変わらずの綿本でした。。。


皆さま、どうか良い年をお迎えください!!!


Shanti!


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